土浦日大が先発山田奏太投手(3年)の完封と、足を絡めた機動力野球で、下妻一に圧勝。5回コールドで勝利し、16年ぶり10度目の関東大会出場を決めた。秋季関東大会(30日開幕、茨城)には、茨城県からは明秀日立、藤代、土浦日大が出場。これで関東7県すべての出場校がそろった。

みんなを信じてー。先発の山田は、マウンドでは常に冷静だった。最速は139キロながら、持ち味の安定した制球力と、カーブで打たせてとった。「みんながしっかり守ってくれる。信じて投げられました」と笑顔を見せた。

準決勝の明秀日立戦では1-3で敗戦。「負けたのは悔しかった。でも、まだ3位で出場できるかもしれない。次は絶対に勝つ」と、すぐに気持ちを切り替えた。この2日間でフォーム修正。「カーブになると腕の振りが小さくなっていた。しっかり腕を投げ下ろすようにしました」。緩急を使い、2安打無失点と勝利に導いた。

小菅勲監督(54)は「山田が0点に抑えてくれたのが大きかった。練習の成果が出ていましたね。試合を通して成長してくれました」と目を細めた。

好投の山田は「関東大会で優勝するのが目標です」と力強く誓った。

関東大会出場チームは以下の通り。

茨城県 明秀日立、藤代、土浦日大

神奈川県 東海大相模、向上

埼玉県 浦和学院、花咲徳栄

千葉県 木更津総合、拓大紅陵

栃木県 白鴎大足利、文星芸大付

群馬県 桐生第一、高崎健康福祉大高崎

山梨県 山梨学院、帝京三