4年ぶり2度目の優勝を目指す聖光学院(福島1位)が、序盤の猛攻で能代松陽(秋田1位)を圧倒し、5回コールドで4強入りを決めた。

初回に安田淳平外野手(2年)の2点適時打で先制。2回には4番三好元気外野手(1年)の適時打などで一挙5得点。5回にも嶋田怜真外野手(2年)の3点適時二塁打などで5点を奪った。先発のエース右腕、佐山未来投手(2年)は4回1失点で好投し、2番手の小林剛介投手(2年)が最終イニングを締めた。

例年通りなら決勝進出で来春のセンバツ出場が当確になる。甲子園切符をかけて24日の準決勝に臨む。

○…「神風」を味方につけ、15安打13得点の猛打で4強入りした。初回に安田淳平外野手(2年)の2点適時打で先制し、いきなり3点を先行した。「ちょっと先っぽでしたが、飛んだ方向がよかったです。今日はたまたま勝てたので、次は粘り強くやっていきたい」。追い風の恩恵を受けながら2、5回は5点ずつ加点のビッグイニングをつくった。斎藤智也監督(58)は「ロースコアの貧打打線なので、今日は『風の功名』というか、風がなければどうなったという試合。風にお礼を言わないといけないです」と笑った。

▽能代松陽・工藤明監督(45)「お寒い試合でした。悔しいというよりも、情けないです。相手を大きくして自分たちで沈み、気持ちの部分で戦えずに逃げてしまった」