今夏東東京準V校撃破まで、あと1歩だった。

都立の城東は、序盤から投打にリズムをつかんだ。先発の横手投げ右腕・藤森晴久投手(1年)が、相手打線のタイミングを交わす投球術をみせると、打線も3回には佐久間飛向外野手(2年)、高垣学捕手(2年)の連続適時打などで3点を先制した。7回にも4点を奪い、最大5点のリードをつけたが、後半に守備の乱れが続き、逆転を許した。

藤森は「対戦すると決まった時は『あぁ』という感じでしたが、戦ってみたら思った以上に差はなかったです」と力強く話した。続けて「でも、負けたことは事実で、受け止めなければいけない。守備をもう一度鍛え直して、春にリベンジしたいです」と前を向いた。

内田稔監督(37)は大会に臨むにあたり、選手に対し「良い課題を持てるような戦いをしよう」と話していた。16強入りした今大会を通じて「選手たちは前向きな課題を持てたと思う」と真っすぐな目で話した。来春のリベンジへ向け、課題は「全部」。厳しい冬を乗り越える。