岩手県高野連は、来年3月の高校野球選抜大会21世紀枠の県推薦校に秋の県大会準優勝の久慈東を選出したと発表した(正式決定は15日)。

推薦理由はグラウンドが他2部との兼用で、照明設備も不十分でありながら、限られた時間と場所を有効活用して、秋の県大会準優勝をはじめ、春ベスト8、夏ベスト16と上位進出常連校であること。また、久慈市からの要請を受け、お盆明けの市内を巡回しながらの供物回収や、市内の保育園児を対象としたティーボール、野球教室の開催、冬季休業中の市内各所におけるアルバイト活動を行うなど、地域貢献の思いを体現していることを挙げた。

そして、福島県高野連も21世紀枠の県推薦校に秋の県大会ベスト8の只見を選出した。同校の選出は初。 同校は豪雪地帯として知られる奥会津地域にあり、室内練習場がないため冬場は体育館での練習が中心。そんなハンディを乗り越えて秋ベスト8に進出、また、同地域は過疎化や少子高齢化が進んでいるため、山村教育留学制度を採用し全国各地から生徒を募集。野球部にも6人の山村留学生が所属しており、地元の生徒や住民と交流を深めながら学び、部活動に励んでいる点などが評価された。

東北地区の推薦校発表は12月10日に行われ、来年1月28日の選考委員会で代表3校が最終決定される。