新型コロナウイルス感染のため、今夏の第103回全国高校野球選手権石川大会出場を辞退した星稜が14日、金沢市内の同校グラウンドで3年生の引退試合を行った。3年生は伝統の黄色いユニホームを着用し、1、2年生チームと対戦。3-4で惜敗したが、節目になった。

最速138キロで左腕エースの野口練投手は7回から登板して2イニングを無失点だった。「区切りがつきました」と振り返った。中田達也主将は2回2死一塁で中越え先制適時二塁打など2安打をマーク。3点を追う9回は3年生が奮闘して1点差まで詰め寄った。中田は「星稜らしい、最終回に意地を見せる野球を見せられた」と胸を張った。

7月20日に野球部員など同校生徒の新型コロナウイルス感染が判明し、出場辞退の断を下した。9回に押し出し四球を選んで加点した小林青空外野手も「絶対に打ってランナーをかえしてやろうと思いました。甲子園に出場して、恩返ししたかった。なかなか切り替えられなかった。最後に戦えてうれしい。前向きにやるしかない」と振り返る。

林和成監督(46)は「どこかで区切りをつけてあげないといけない。いま戦ったらいけるんじゃないか。そう思わせてくれた」と最大級の賛辞だ。7月に不本意な形で甲子園の夢が途絶えたが、3年生ナインは練習を継続した。来年3月のセンバツ出場が有力な1、2年生チームと堂々と渡り合い、先輩らしく意地を示した。