プロ野球経験者が、学生(高校生、大学生)を指導するために必要な学生野球資格回復のために受講が義務づけられている研修期間が28日までに終了し、今季限りで現役を引退した西武の松坂大輔投手(41)、日本ハムの斎藤佑樹投手(33)らが受講した。例年は対面で行われているが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、昨年からオンライン形式となっている。受講者は来年1月までの期間中にリポートを提出し、日本学生野球協会による資格回復審査委員会で承認されれば、現場での指導が可能となる。

「平成の怪物」と「ハンカチ王子」が早ければ来年、そろって高校野球の指導に携わる資格を得る。横浜で、98年にエースとして甲子園春夏連覇を達成した松坂。早実で、06年夏の甲子園決勝で駒大苫小牧・田中(現楽天)と引き分け再試合での投げ合いを制し優勝した斎藤。高校野球でも活躍した2人が与える影響力は大きい。プロ野球経験者は、学生野球資格を回復しないと、学生を指導できず、13年から制度化された。日本学生野球協会の資格回復審査委員会による発表は、来年2月上旬に行われる予定となっている。