日本高野連は28日、選考委員会を開き、第94回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園)の出場32校(一般選考枠28校、21世紀枠3校、神宮大会枠1校)を選出した。近畿からは大阪桐蔭が3年連続13度目の出場を決めた。

【センバツ出場校発表 ライブ速報】はこちら>>

選考委員会の決定を受け、西谷浩一監督(52)は「光栄な気持ちとやっとスタートラインに立ったなと、引き締まる思いです」と語った上で「日本一になるには走攻守、まだまだ力が足りない。日本一の物差しで測れば何ひとつ満たされているものがない」とナインの成長を望んだ。

昨秋近畿大会と明治神宮大会優勝の立役者になったスーパー1年生左腕の前田悠伍投手は年明け始動した5日に「日本一を達成したい」と意気込みを語っていた。1年間で境遇が激変した。昨夏の甲子園大会はボールボーイだったが、秋にブレーク。最速145キロを誇り、今大会の注目株に成長した。同じ1年生の花巻東(岩手)佐々木麟太郎内野手にライバル心をメラメラと燃やす。高校通算50本塁打の大砲にまったく気後れしない。

「まだ対戦していない。同じ甲子園で対戦したら絶対に負けたくない」

この冬は150キロの大台到達を目指し、速球を磨いてきた。周囲を圧倒する球威が理想だ。エース候補の前田だけでなく、今年は投打のバランスがいい。今秋ドラフト候補で強打の松尾汐恩捕手(2年)は高校通算17本塁打で、神宮大会の決勝広陵(広島)戦で2本塁打を放った。「頑張って30本いきたい」と気合十分だ。

甲子園で過去2度の春夏連覇を誇る西の横綱はセンバツに3度優勝。18年以来の頂点をうかがう。