高校野球の対外試合が解禁され、今春、センバツ出場の木更津総合(千葉)は、横浜隼人(神奈川)と練習試合を行い、先発の金綱伸悟投手(2年)が6回を投げ5安打1失点と好投。打線も11安打8得点で、投打がかみ合い勝利。日本一の目標に向け、好スタートを切った。

冬の成果を実感した。金綱は、この冬覚えたツーシームを課題に臨んだ試合で、内角を突き芯を外し打たせて取った。「理想通りの投球ができました」と胸を張った。

昨秋は、エースの越井颯一郎投手(2年)が9試合に登板し、防御率1・54とチームをけん引した。しかし、春、夏を戦うには2番手以降の投手の成長が、課題だった。金綱は「春からは越井1人では難しい。試合をしっかり作る投手が必要」と、奮起。新球への挑戦に投げ込みと、練習を重ねてきた。「監督さんには冬の過ごし方が、春夏につながってくると言われていた。自分で考えてやってきたつもりです」と、堂々たる投球で、冬の成果を見せつけ「素直によかった。冬やってきたことは間違いじゃなかった」と自信をみせた。

金綱の成長に、五島卓道監督(67)は「よく投げてくれました。コントロールもよくなりましたね。打線も厚みが増しました。今日くらいやってくれたら」と、目を細めた。

冬の成長で、木更津総合の戦力は充実してきた。2枚看板をチームの武器に、センバツに乗り込むつもりだ。【保坂淑子】