第94回選抜高校野球大会で春夏通じて甲子園初出場の丹生(にゅう、福井)が、OBの広島玉村昇悟投手(20)から刺激を受け初勝利を目指す。開幕を2日後に控えた16日、春木竜一監督(49)がオンラインで取材に応じ、高卒3年目で初の開幕ローテ入りを決めている玉村から「うらやましい。頑張ってほしい」と連絡があったと明かした。

玉村が3年生だった19年夏に福井大会決勝で敦賀気比に0-3で敗れ、聖地まであと1歩届かなかった。春木監督は「玉村選手たちの活躍があっての今回にもつながっていると思う。彼も2月のキャンプインから戦ってきて、うちの野球部もセンバツに向けて頑張っている。お互いに良い刺激をもらいながらやっていけたら」と話した。

丹生は初戦で春夏通算7度の優勝を誇る広島商と大会第5日(22日)第3試合で激突。春木監督も「今回は攻撃に特化したチームじゃないかという気がする。攻撃力が高い」と警戒する。一方、自らのチームについては「全員戦力、全員主役という感じにチームがまとまってきた。誰が出ても活躍してくれると思う」と冬の底上げに一定の手応えを持つ。初出場の公立校が名門との一戦を制して初勝利を狙う。【林亮佑】