金光大阪が春夏通じて4度目の甲子園で初勝利を挙げた。

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エース古川温生(はるき)投手(3年)が最速141キロの直球と鋭いスライダーをコーナーに集め、東海王者の日大三島を寄せ付けず、散発4安打で完封した。横井一裕監督(47)は「74回大会(02年)に出場させていただいてちょうど20年、本当に長かったなあという気持ちでいっぱいです」と振り返った。古川も「チームにとっては初勝利がかかっていることは始まる前から意識していました。勝って校歌が歌えてうれしい気持ちでいっぱいです」と喜んだ。

OBで元中日の吉見一起氏(37)がこの冬から特別コーチとして指導陣に加わった。古川にはマウンドでの気持ちの持ち方や、スライダーを生かす配球などを伝授。投手陣だけでなくチーム全体にメンタル面の指導も行ってきた。吉見氏は同校が甲子園初出場した02年春のエース。

打線は初回に貴島琉惺内野手(3年)の2点中前打などで3点を先制。6回にはスクイズで加点し、好投の古川を援護した。【柏原誠】