大垣日大(岐阜)は、4強入りした10年以来の8強進出を逃した。今大会最高齢の阪口慶三監督(77)は、節目となる歴代7位タイの甲子園通算40勝はならず、「力を出せなかった。そこが残念です」と肩を落とした。

先発のエース左腕、五島幹士投手(3年)が不調で、3回3失点で降板となった。1回1死満塁から左犠飛で先制され、3回には、相手4番・若狭遼之助外野手(3年)に内角スライダーを左越え2点本塁打されるなど精彩を欠いた。

阪口監督は「試合前に投球練習を見た感じではとてもボールが走っていて今日はいいぞと思ったが、試合が始まったら相手が星稜高校ということで、緊張したんでしょうね。ボールがあまりいっていませんでした」とエースの投球を振り返った。

継投も流れを引き戻せず、失点を重ねた。

打っては、マーガード真偉輝キアン投手(3年)の前に、6回5安打1得点と沈黙。その後の左腕への継投も打ち崩せなかった。

阪口監督は打線について「今日はいいコンディションの中でのゲームで、5、6点取れるんじゃないか。7点勝負くらいになるんじゃないかと思っていたが、こちらの方も力が出せなくて残念。なかなか点が取れなかった」と悔やんだ。

大垣日大は、昨秋の東海大会ではベスト4ながら、1月28日のセンバツ出場校選考で、準優勝の聖隷クリストファー(静岡)以上の評価を得て逆転選出されていた。