シード校の日大三が、逆転コールド勝ちで初戦を突破した。

4回終了時で1-2とリードを許す展開。江戸川の先発、吉村拓馬投手(3年)に2安打と苦しめられたが継投に入った5回、一気に打線に火が付いた。8四死球に4安打を集め、一挙12得点。最後は2死満塁から2番・藤巻一洸外野手(3年)の右翼ポール際への満塁本塁打で締めた。藤巻は「ギリギリだったので、フェンス直撃だと。入ってよかったです」と笑みをこぼした。

藤巻はこの1発で高校通算6本塁打。そのうち3本が満塁弾と勝負強さが光る。気になるグランドスラムの秘訣(ひけつ)は「ないです」と笑顔できっぱり。「打席に入る前、(部長の)三木さんから『頼むぞ』と言われて気持ちが入ったんだと思います」と、三木有造部長(47)に感謝した。

小倉全由監督(64)は「(2月上旬にコロナ禍の影響で)合宿所を解散して、戻ってこれたのは28日。3月は期末試験があったりと、バタバタでしたね。暖かくなってきましたから、また今日からです」と引き締めた。