昨夏甲子園出場の静岡高が、2年連続の4強入りを決めた。法月彰弘投手(3年)が常葉大橘戦に先発し、9回3安打1失点で公式戦初完投。3-1の勝利に貢献した。初回から自己最速の136キロを出し、5回まで無安打。「腕を(しっかり)振ることを心がけた。いつもより球が走っていた」。得意のスライダーとフォークで7三振を奪った。「完投は自信になった。次も出番があれば投げたい。背番号1もつけてみたい」。現在の背番号は10だが、エース奪取をアピールする熱投。池田新之介監督(44)は「持ち味を存分に出していて、成長を感じる」と目を細めた。

準決勝では掛川東と対する。「制球力をもっと磨いて優勝し、東海大会につなげたい」と法月。4年ぶりの春王者を見据えた。