静岡高(静岡2位)は同点の9回裏に勝ち越しを許し、岐阜第一(岐阜1位)に2-3でサヨナラ負け。東海大会は、昨秋に続く初戦敗退となった。準決勝2試合は、22日に小牧市民球場で行われる。

適時打1本だけでは勝てなかった。0-1の5回表1死一、二塁、静岡高4番の吉田優飛(ゆうひ)外野手(3年)が右越えの逆転2点二塁打。「(バットの)ヘッドを走らせるイメージで、鋭い打球を狙った」。主砲の塁上でのガッツポーズに、ベンチも盛り上がった。しかし、6回に2度の満塁機を生かせず、9回も一、二塁の走者が得点できなかった。終盤の2失点で逆転負けを喫した。

今大会で初めて背番号「1」を背負った法月(のりづき)彰弘(3年)投手は、11安打を許した。序盤は緊張から制球を乱し、3回に1失点。4回から直球とスライダーにフォークを加え、7回まで無失点を続けた。しかし8回には甘く入った球を打たれ、9回には二塁打2本を浴びた。「(良い球を)投げきれなかったのは、自分の弱さ。夏に向けてもっと成長したい」と前を向いた。

池田新之介監督(44)は「競り合った時の1点をどう取るか。送りバントを決められなかったことも反省」と話し、あと1本が出なかったことを悔やんだ。昨秋の東海大会も、1回戦で大垣日大(岐阜)に2-7で敗退。今春のセンバツ出場を逃した。3大会連続の夏の甲子園出場を目指し、名門校は自らを磨き続ける。【倉橋徹也】