山村学園(埼玉2位)が投打で圧倒し、3年ぶりの準決勝進出を果たした。

初回、1死二塁から坪井蒼汰内野手(3年)の左前適時打で先制すると、勢いに乗った。4回には、3長短打で2点。6回にも4本の単打をつなぎ2点を挙げ、試合を決めた。

投げてはエース山田翼投手(3年)が低めに集め5安打1失点。自己最速の137キロも記録し、完投勝利を収めた。「今日は調子がよくて、いい投球ができました」と笑顔で話した。

努力でつかんだマウンドだった。昨秋は背番号11。「エースになりたい」とこの冬は、毎日行われる紅白戦に登板。「土日は毎日、平日は2日に1試合のペースで投げ込んだ」と、実戦の感覚をつかみ春の県大会から背番号1をつかんだ。岡野泰崇監督(45)も「山田は努力して鍛えた選手。すべての面で伸びました。今日の勝利は山田につきますね」とその成長をたたえた。

岡野泰崇監督(45)は「決勝戦で、浦和学院との埼玉対決、もしくは山梨学院との『ヤマガク対決』をしたい」とした上で「次の関東一さんはめちゃくちゃ強いので、胸を借りるつもりでやります」と意気込んだ。