盛岡大付は小野寺琉希也(るきや)投手(3年)が完封し、盛岡三に5-0で快勝。29日の決勝は昨春と同じ花巻東-盛岡大付のライバル対決となった。両校は6月7日に福島県で開幕する東北大会出場が確定した。

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盛岡大付は背番号「10」の小野寺が快投した。9回を98球で投げ抜き、100球未満の完封を意味する「マダックス」を達成。スライダーを軸に変化球中心の組み立てで2安打、無四球、8奪三振と相手を封じた。「他のピッチャーに楽をさせるように最後まで投げる意識でした」。4回以降は無安打投球で二塁を踏ませたのも初回の1度だけ。4回は9球、5回は6球、8回は8球、9回は9球とテンポ良く打ち取った。

昨秋は地区予選、県大会で背番号「1」を背負うも、東北大会から2桁番号に変わり、その悔しさがエネルギーに変わった。今冬は食事量を増やし、体重は秋から10キロ増の70キロに。最速も130キロから138キロにアップ。今大会で好投を続け、関口清治監督(45)も「一番安定しているのは小野寺」と評価する。東北大会でエースナンバーを託される可能性は十分ある。