青森山田(青森1位)が2戦連続で延長戦を制し、優勝した15年以来7年ぶりの4強入りを決めた。

2年生ながら「4番」に座る加藤優内野手が熱戦に終止符を打った。3-3の同点で迎えた10回1死一塁。カウント1-1からの3球目だった。内角直球を振り抜いた打球は右中間を破りボールが転々とする間に、一塁走者が生還。値千金のサヨナラ打に「割り切って、打つことができた。チームの勝利に貢献できて良かったです」と笑顔で振り返った。

復調の兆しだ。0-1の1回1死一、三塁では中堅へ逆転の2点適時二塁打を放ち、今大会初安打&初打点をマークした。9日のノースアジア大明桜(秋田2位)戦では6タコ。打撃フォームを見直し、4番らしくどっしり構えることを意識して臨んだ一戦で2安打3打点の活躍。春先から猛アピールしてつかんだ「4番」の座で、目に見える形で結果を残した。「(4番で)プレッシャーや責任も感じるけど堂々としたい。先輩にも良い打者がいるので、つなぐ意識を持っていきたい」とチーム打撃に徹する。

次戦は12日、決勝進出を懸けて東北(宮城2位)と激突する。2戦連続で延長戦を制した勢いそのままに、春の東北王者まで一気に駆け上がっていく。【佐藤究】