兵庫史上最速の夏が始まり、甲南が1番星を挙げた。地方大会の多くは7月9日から始まり、兵庫はそれより2週間早い。

県高野連の高橋滋理事長(59)は「5~6年前、自分が副理事長だった時からずっと考えてきて、この2年くらい具体的なやりとりをしていた」と明かした。

おおむね肯定的な意見が多かったが、「6月に終わってしまうのは早すぎるという意見もあった。(7月上旬の)テストが終わってから最後の大会に専念したいという声もあった」と反対もあったという。

賛否両論ある中、早期開幕を決めた理由について、「高野連としてはとにかくチームの負担軽減と選手の健康を第一に考えている。近年のこの異常な暑さですから。できるだけ1会場2試合までにする。連戦をなくすということです」と説明した。

決勝は7月27日。1カ月以上にわたって試験的に行い、来年以降の開催方式を決める方針。高橋理事長は「まずは今年この日程で試してみて、いろいろな意見を聞きたい。その上で、問題がなければ来年もできたら」と話した。球児の健康のため、より良い形を模索し、今夏最も長い地方大会が始まった。【波部俊之介】