日体大荏原(東東京)は、夏の舞台でのリベンジを目指す。

25日、都内のグラウンドで練習試合を行い、11-2で快勝した。

エース右腕の小金井祥生投手(3年)は、中継ぎで登板。2イニングを2奪三振で無安打無失点に抑えた。「インコース、アウトコースに投げ切ることができました。三振も奪えたので、よかったです」と手応えを口にした。打線は初回からつながり5点を先制。中盤には、犠打など小技もからめて効果的に追加点を挙げた。

昨秋と今春に味わった悔しさを、晴らす時がきた。昨秋は都大会1回戦で国学院久我山と対戦し3-10で7回コールド負け。その後、国学院久我山は優勝してセンバツに出場し、4強入りした。

今春は、準々決勝で関東第一に2-8で敗れた。都大会で優勝した関東第一は、関東大会でも準優勝を飾った。

秋、春と続けて敗れた学校が優勝する悔しさを味わったが、敗戦から学ぶことも多かった。石崎祥真主将(3年)は「守備の細かいプレーとか、どちらもお手本になるチームでした」と明かす。それから、練習中に選手たちが試合の反省を口にするなど、取り組む意識がさらに高くなった。

第4シードで臨む今夏。順調に勝ち進めば、関東第一と準決勝でぶつかる。小金井は「春は8強だったのでそれ以上、甲子園を目指したい。もっと球の質を上げて、チームの勝ちにつながる投球をしたい」と意気込む。秋、春を超えて、最高の夏にする。