球児の一投一打に沸く夏が、今年もやってきた。第104回全国高校野球選手権宮城大会の開会式が5日、楽天生命パーク宮城で行われた。今大会は70校64チームが参加し、夏の王者と全国高校野球選手権大会(8月6日開幕、甲子園)出場を懸けて熱戦が繰り広げられる。試合は8日から始まり、決勝は27日、石巻市民球場で予定されている。

各校のナインが、丁寧に整備されたグラウンドを1歩ずつ進んだ。部員や保護者、一般の観客がスタンドから見守る中、昨夏優勝の東北学院を先頭に一塁側から入場行進。今春県優勝の仙台育英が最後に登場し、全チーム整列後は中堅からバックネット方向に向かって前進した。

選手宣誓は宮城広瀬・佐々木凱主将(3年)が務めた。「3年ぶりに入場制限なしでの大会になり、徐々に以前の日常に戻りつつありますが、目に見えない支えも忘れず、野球ができることに感謝し、試合でのプレーで恩返ししていこうと思います」と宣言した。

同校は8日、1回戦で石巻西との初戦に臨む。「3年間やってきたことを夏の大会ですべて出したい」と全力プレーを誓った。【相沢孔志】