第104回全国高校野球選手権埼玉大会の開会式が、3年ぶりに出場する146チームが参加して行われた。越谷西は、新型コロナウイルス感染の影響のため不参加だった。

入場したあとは、プラカード担当と主将のみがグラウンドに残り、他の選手たちはスタンドに並んで座った。

選手宣誓は、ふじみ野・後藤航雅主(こうが)将(3年)が務めた。

「私たちは3年ぶりにこの場所に集い、大会のときを迎えます。新型コロナウイルスにより、私たちの生活は大きく変わりました。しかし、野球への情熱は、仲間との絆は変わらず、ここにあります。現在、世界中の人々が先行きの見えない中で不安を抱えています。今こそ、勇気、感動、希望を与えるスポーツの力が求められています。心身共に健やかに野球ができる喜び、これまで支えてくれたすべての人への感謝を胸に、プレーすることを誓います」

たくさんの拍手が起こり、自己採点は「もう100点です」と胸を張った。「すごく緊張したけど、最後までせりふを飛ばさずに言えてよかったです」と笑顔を見せた。

学校の職員室で先生たちに向けて選手宣誓をするなど、練習を重ねてきた。「世界」という言葉を入れた理由は「コロナで外出できない時もあったし、テレビを見ていて負のニュースが多いので入れました」。「勇気、感動、希望」という前向きな言葉も使い「負の空気が少しでもいい方に持っていけたら」と思いを込めた。