東西東京大会が9日、開幕する。この日は開会式が行われる予定。試合は10日から始まる。

今春センバツ4強の国学院久我山(西東京)は、15日に帝京大高-世田谷学園の勝者との初戦(スリーボンドスタジアム八王子=11時30分開始予定)に臨む。目標の日本一へ向け、「意識の差」をキーワードに掲げている。

センバツで4強入りするも、準決勝で大阪桐蔭に4ー13と大敗。王者相手に、体格や経験値の差を埋めるのは難しいかもしれないが、意識改革で近づくことは可能なのではないか。春以降は「意識の差」を合言葉に、練習を重ねた。

斎藤誠賢外野手(3年)は、中堅から配球を観察し、捕手の意図を把握するようにしている。「引っ張るタイプの右打者で、捕手が内角に構えた場合は、ファウルでカウントを稼ぎたいんだなと読み取ったり、もしそれで打たれた時のために左中間をケアしたりと、常に考えている」。起こり得るプレーを先読みし、最善の準備に努めている。

昨年のチーム始動時は、夏の甲子園8強を目指していたが、センバツ後に「日本一」へ目標をあらためた。181センチ左腕・渡辺建伸投手(3年)は「まずは西東京を勝たないといけない。7月31日の決勝で勝ち切れるよう、照準を合わせてやっていく」と力を込める。春の雪辱を果たすため、「意識の差」で激戦の西東京を勝ち抜く。