三島南を昨春センバツに導き、今春から富士で指導する稲木恵介監督(43)が、新天地で夏1勝を挙げた。

7回まで1-1の同点。8回、攻撃前の円陣では選手に対し「頑張っているから、何かいいことあるかも」とつぶやいた。直後に相手の失策、押し出し四球、捕逸で3点を奪い、浜松学院を4-2で退けた。予言が的中した指揮官は「選手はよく粘った。中盤はピンチの連続も、堅い守りで乗り切ってくれた」とたたえた。藤曲朝陽(あさひ)主将(3年)は「息詰まる接戦だったが、自分たちらしい勝ち方だった。次も粘り強く戦いたい」と望んだ。