8日に67歳で亡くなった安倍晋三元首相の母校・成蹊が、夏初戦で6回コールド勝ちし、弔い星をあげた。

成蹊は初回に5番の五十嵐康晴投手(2年)の左前適時打などで3点を先制すると、2回にも2点を加点。その後も着実に得点を重ね、6回に4点を奪い、コールド勝ちを決めた。

先発の五十嵐は3回まで無安打に抑えるなど、ほぼ完璧な立ち上がり。5回3安打無失点で、先発の役割を果たした。

4回に左前適時打を放つなど、2安打2打点と活躍した和仁克繁(わに・まさとし)主将(3年)は「自分たちの大先輩である安倍さんが亡くなられたことは本当に残念ですが、そういう意味でも、夏1勝できたことはよかったなと思います。直属の先輩で、尊敬できる方だと思います。安倍さんのご冥福をお祈りします」と言葉を並べた。

19年以来、3年ぶりの夏勝利を収めた成蹊・進藤友介監督(37)も「卒業生のおひとりが亡くなられたのは悲しいことです。ただ、我々は高校野球部として、選手たち主体の高校野球ですので、普段通り一生懸命やって、支えてくださったいろんな卒業生の方への恩返しだけを考えてやっていました。とにかく全ての支えてくださった方へ感謝を伝え、野球で恩返ししようと思ってやっていました」と話した。

この日は安倍元首相の通夜が行われる予定で、後輩たちが弔い星を添えた。

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