東京が、逆転勝利を飾った。

4-5で迎えた8回、チームカラーの紫に染まったスタンドの盛り上がりとともに打線がつながった。暴投で同点に追いつき、さらに無死三塁で水谷唯翔(ゆいと)捕手(3年)が外角高めの直球をとらえ、前進守備を破って右中間へ。ヘルメットを飛ばすほどの激走で三塁に滑り込んで、ガッツポーズ。公式戦では初の三塁打で「ここで何とかしたいと思っていた。二塁を回ったところで外野を見たら、まだボールを追っていたので三塁までいけると思いました」と笑顔で振り返った。

吹奏楽部のメロディーが、選手たちを後押しした。水谷は、中学生の頃に野球部の体験会に参加。「チームの雰囲気がよくて、ブラスバンドが迫力があったから」入学を決めた。3年目で、初めて吹奏楽部が演奏する前で試合。「自分を後押ししてくれる存在でした」と感謝した。

4回から2番手としてマウンドに上がった河瀬康太投手(3年)は直球が走っており、変化球のキレも抜群。気迫のこもった投球で、6回を被安打6の2失点にまとめた。「紫一色に染まったスタンドが目に入って、うれしかったです」と話した。エースで4番の河瀬は「今日はチャンスで打てなかったので、次は低い打球を徹底したい。しっかり準備して、1球にこだわりたい」と話した。

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