3年生4人の高校野球が終わった。広尾は、逆転負けで初戦敗退となった。

7回までリードしていたが、8回に打者一巡の猛攻を受けて白星はするりと逃げた。

1人で投げきったエースの佐藤優作投手(3年)は、真っ赤な目で「4人でやってきたことは、しっかり出せたと思います」と話した。

野球部は29人いるが、3年生は4人だけ。「4人と少ない分、1人1人がキャプテンという意識を持ってやってきました」。

学校で、最後に練習が終わるのは野球部。だから4人で一緒に下校するのがいつもの流れだった。

勝ちが目前に迫り、焦りが出た8回、打者一巡の猛攻を受けた。踏ん張る佐藤に、3年生が次々と声をかけた。古沢瑛翔内野手は「俺のところに打たせてこい」。バッテリーを組んできた水口将希捕手も、何度もタイムをとって流れを変えようとしてくれた。「高校野球は夏が本番。集大成を見せようと思っていた。全力は出せました」。みんなで戦った、夏だった。

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