明石商業が2年ぶりの甲子園に向け、コールドゲームで初戦をものにした。

2回に木村太耀外野手(2年)の2点中前適時打や相手のミスなどで一挙8得点。序盤から大量点で突き放した。

一方、先発のエース左腕常深(つねみ)颯大投手(3年)は3回を投げて5奪三振無失点。初回から相手の一塁けん制死を誘うなど、落ち着いたマウンドさばきで試合の流れを作った。

4回以降は2年生右腕横山楓真投手ら3人が継投し、無失点リレーで勝利を収めた。

狭間善徳監督(58)は「この夏は継投ができるチームが強いのかなと思う。その部分で1人1人ピッチャー(をマウンドに)上げられたのは大きい」と話した。

チームメートに「真面目で気持ちが強い」「みんなが認めている」と評されるエース左腕は小学校、中学校で全国大会を経験。小学生時代は全国準優勝、中学時代は日本一を経験した。

全国舞台を知る左腕も、高校最後の夏の舞台初戦は「緊張感があった」と話した。「観客が入るということ、(ブラスバンドなどの)応援が入るということは中学までと全然違う」と語った。

継投がチームのスタイルと語るエースは投手陣について「頼りになる。後ろにつなぐという気持ちで投げるだけです」と振り返った。

明石商業に入学を決めた理由について「監督さんに教わりたいと思った。入学するときに中森さん(現ロッテ)が投げててすごいピッチャーがいるんだなと思った。野球に対するスタッフの姿勢もすごく熱心で、成長できると思った」と話した。チームの目標は全国制覇。日本一を知る左腕が、3年間のすべてをぶつける。【波部俊之介】