習志野が、3年ぶりの吹奏楽部の「美爆音」に後押しされ、3-2で勝利した。

2-2の同点で迎えた8回1死三塁。レフトスタンドから、「レッツゴー習志野」が高らかに鳴り響いた。成嶋来晟(らい)捕手(3年)は「今はつなぐことだけを考えよう」とアウトコースのチェンジアップを引っ張り、ライト前へ決勝打を放った。「抜けてくれ、という気持ち。安心しました」。一塁上で大きくガッツポーズを見せた。「『美爆音』は力になってくれました。気持ち良かったです」と話した。

小林徹監督(59)は「甲子園やZOZOマリンスタジアムは普通の球場と違って、よく聞こえるんです。(私も)見ていましたよ」と笑顔を見せた。3年ぶりの吹奏楽の応援が復活し、選手たちにとっては、演奏の中でプレーをするのは初めての経験となる。小林監督は「応援してもらえて、夏にこのマリンスタジアムで野球ができる。3年間、できなかったことですからね。よかったんじゃないですか。一生ものだと思います」と貴重な経験に感謝した。「選手たちもこれが自信になって、ゲームの中で成長してくれたらと思います」。大舞台での経験が、選手を成長させる。

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