夢野台が、15年以来の4回戦進出を決めた。

2点を追う9回に新田慎之介内野手(3年)の適時二塁打などで追いつくと、延長10回には1死三塁から大牟田莉央之(りおの)捕手(3年)の中前適時打で勝ち越した。

合言葉は「俺たちは“夢の代”」。

公立の進学校で選手集めは簡単ではないが、前原克泰監督は「この世代は最後まで諦めないチーム。勝手にドラマを作るんです。自分たちが“夢の世代”になろう、歴史を塗り替えよう。そういう思いでやっている」と話した。

昨秋の兵庫大会は1回戦で強豪の育英に4-1で勝ち、2回戦はセンバツ出場の東洋大姫路に敗れはしたものの3-5の接戦に持ち込んだ。

まさしく“夢の世代”だ。

同監督は「育英の時も9回に逆転した。東洋大姫路の時は手応えをつかんだ。あの秋の大会を見た子たちが、この春に入学してくれたんです」。

目指すは県4強入り。

阪神・佐藤輝明内野手(23)の母校・仁川学院を破った勢いで、公立の星はこの夏、最高の輝きを放つ。