初の甲子園出場を目指す北陵が、強豪・佐賀北との継続試合を制し、8強に進んだ。

試合は2-0と北陵のリードで、6回表、佐賀北の攻撃から始まった。

北陵の先発で最速141キロ右腕の真木澟太郎投手(3年)は「昨日しっかりケアしてもらったので、万全な状態で臨めました」と、サラリ。9回に犠飛で1点を献上したが、19年夏の佐賀王者、佐賀北打線を1失点で完投した。4番としても8回1死三塁で左前適時打。リードを一時3点に広げる貴重な快音を響かせた。

北陵は、右腕真木と左腕で最速143キロを誇る石橋駿投手(3年)のダブルエースが軸。この日は石橋を一塁起用で温存し、真木が最後までマウンドに立った。石橋には「俺が後ろにおるけんが、思い切って投げろ」と言われたことを明かし、真木は「その言葉は大きかったです」と感謝した。

就任1年目で、明豊(大分)のコーチ時代にはソフトバンク今宮を指導した浦田豪志監督(42)も「本当に真木がよくやってくれました」と右腕を褒めた。

5月下旬に行われたNHK杯の覇者が、悲願の甲子園出場に1歩近づいた。