東海大札幌は鵡川に3-2で競り勝ち、4強に一番乗りした。

東海大札幌が苦しみながらも、3季連続の道大会4強に進出した。背番号16の浜館優希が3安打と気を吐き、流れを引き寄せた。6回には先頭で左前打を放ち出塁。門別のセーフティースクイズ(記録は内野安打)で勝ち越しの生還も果たした。初回に返球ミスで先制点を献上。「何とか打って取り返したかった」と打撃でチームに尽力した。8回には右翼からの中継プレーで走者を刺すなど、守備でも汚名返上した。

昨秋の大会前に左太もも付け根を肉離れし、離脱した。今春も直前に左手親指を骨折。春季大会には間に合ったが、本調子ではなく地区予選で7打数1安打、全道も8打数1安打。敗れた準決勝では無安打に終わり、チームも敗退した。「最後の夏。とにかく失敗しても自信を持ってやろうという姿勢が、うまく結果につながってくれた」。好救援のエース門別だけではない。2ケタ背番号の力も融合し、8年ぶりの甲子園をたぐり寄せる。

○4強一番乗りの東海大札幌・大脇英徳監督(47) 今の3年生はいろいろな経験をしてきた世代。1日でも長く一緒にやりたい。門別は体重も戻ってきた。ベストピッチング。