甲府商が3度のビハインドを追いつき、最後は延長10回にサヨナラで決着をつけた。2回に先制を許すと、その裏には渡辺陸聖外野手(3年)が左翼へソロ。7回に勝ち越されると、その裏に今度は朝比奈大和内野手(3年)が左翼にソロ。

そして、9回に2点を勝ち越されると、今度は先頭の清水陸斗外野手(3年)が右翼へ1点差に迫るソロを放ち、その後の押し出し死球で延長戦にもつれこんだ。最後は10回裏無死一、二塁で北村颯汰外野手(3年)の中前打がサヨナラヒットとなった。

初回に正捕手の加藤大夢(3年)が左手に死球を受け交代するアクシデントがあったが、深沢琳太郎捕手(3年)が代役を果たした。

甲府商の布施正臣監督(53)は「我慢強くなった」と、上気した顔で選手の健闘をたたえた。