八丈(東東京)が力尽きた。第5シード堀越の前に2-9。09年以来のベスト16に一歩及ばなかった。木村嘉尚監督(38)は「選手はやり尽くしてくれた。お疲れさまといってやりたい」と話した。

上ノ山樹内野手(3年)が熱中症でベンチ入りを外れた。教師の人事異動で縁のある紅葉川の友情応援を受ける中、11人で挑んだ戦い。宿舎では相手の動画をチェックし守備位置を大胆に変えた。菊池絆主将(3年)が説明した。「この打者は外の緩い球を打たないとか打球が右中間が多いとか。前半は生きました」。5回に守りのミスから3点を失い、流れが変わった。

試合後、球場を出たナインは応援団に丁寧にあいさつした。3年生が退部すると、部員は3人になる。次期主将となるたった1人の2年生、沖山琥珀内野手は「基本のキャッチボールなど(菊池)絆さんたちがやってきたことを引き継いでいきたい」と話した。