成田が延長10回サヨナラ勝ちで19年以来、ノーシードからの8強入りを決めた。

延長10回2死二塁から加古陽輝外野手(2年)が「自分で決める。試合を終わらせよう。絶対に食らい付いていく」と、直球を左中間へ運んだ。「すごくうれしい。自信になりました」と笑顔を見せた。

相手は、春準優勝のAシード、銚子商。加古は「試合に入っても、気持ちの動揺があって、しばらく落ちつかなかった」と振り返るが、「自分たちで雰囲気をつくろう」と声をかけあい、お互いを支え合い、試合の流れを引き寄せた。

尾島治信監督(53)は「ちょっとだけウチにツキがあっただけ。毎回怖かった。選手たちはよく頑張ってくれた」とねぎらった。

伝統校対決を制し、波にのる。「次の試合も、堂々と打席に入って振っていきます!」。加古の力強い言葉が、今の成田の強さを象徴していた。

 

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