帝京が立ち上がりから猛打を浴びせ、ベスト8に進出した。

11安打して12得点。1回、先頭の小島慎也三塁手(3年)が2球目の速球を右翼スタンドにたたき込んだ。神宮2試合連続となる先頭打者アーチで、打線にいきなり火を付けた。「外から内に入ってきた甘い球。あそこが一番飛ぶんで、思い切って行きました」。

これで高校通算40号となった。2年生まで16本、今年になって24本目。約2試合に1本のハイペースで量産している。「ホームランは基本的に狙っていません。凡打してもいい打球を打とうと。自分が三振するとチームに悪い影響を与えますから」。頼れる1番打者は2打席目も中前適時打して2安打2打点。3打席目は四球で、3得点とした。名門11年ぶりの甲子園へ、小島が文字通り先頭に立っている。