静清の伊東洸佑(こうすけ)内野手(3年)が、復調を証明した。0-0で迎えた6回無死一塁。エンドランのサインに無心でバットを振った。左翼線に均衡を破る先制の適時二塁打を放つと、ベース上でガッツポーズ。今大会自身初のタイムリーで勢いづき、8回1死三塁ではしぶとく犠飛を放った。チームの全3打点中2打点をマーク。4回戦まで11打数4安打も、チームに貢献する一打が少なく、「今日の感触はよかった」とうなずいた。

試合会場の清水庵原球場では、今春の県大会3回戦でサイクル安打を達成。「そこまでの意識はなかったけれど、チームに貢献できたことがうれしい」。偉業を成し遂げた球場で、再び輝きを放った。4強入りは2012年以来10年ぶり。決勝進出を懸けた次戦は、聖隷クリストファーと対する。昨秋東海大会準優勝の難敵だが、「根気強く戦って、絶対に勝ちたい」と意気込んだ。

16年ぶりの甲子園を目指した静岡商エース大橋建仁(けんと)投手(3年) 自分の力は出し切れたと思う。2年生にはいいピッチャーが多い。みんなで力をつけ、来年こそは甲子園に行ってほしい。