昨年の兵庫県覇者・神戸国際大付が4強入りを決めた。途中登板した津嘉山憲志郎投手(1年)が今大会初の失点を許すも、5イニングを好投し勝利に貢献した。

初回は、先発登板した増田和偉投手(3年)が先頭打者を四球でランナーを出し、続く打者をエラーで三塁まで走らせ、この回1失点。2回にも失点し2-2と苦戦した。

失点を止めたい神戸国際大付は3回、これまで4試合15イニングを投げて無失点の守護神・津嘉山憲志郎投手(1年)を投入。1点は失ったものの、7回まで安定感あるピッチングで好投し、流れを大きく変えた。

津嘉山は「1イニング目はしっかり押さえられたんですけど、2イニング目に抜けた部分があったので。それ以降は気を入れ直してコースコースにしっかり放れたから無失点で抑え切れたと思います」と冷静に振り返る。

「中学時代からあまり緊張したことがない」と言う津嘉山は、失点にも動じなかった。「点差が結構開いてたんで。上田さん(上田聖也捕手、3年)に『スクリーン見てみろ』と声もかけてもらって、落ち着いて抑えられました」と淡々と語った。

4点の失点は痛かったが、強打線で着実に得点を積み重ね、昨夏王者としての実力を見せつけた。県優勝まで残り2試合。昨年見た景色を再び見るべく奮闘する。