佐賀大会決勝は、有田工が神埼清明に3-2で逆転勝ちを収め、昨夏3回戦で敗れた雪辱を果たすとともに、春夏連続の甲子園出場を決めた。

神埼清明は春夏通じて初の甲子園出場を逃した。今年春に三塁手から転向した北原大雅投手(3年)が好投し、流れを引き寄せていた。序盤3回まで毎回2個ずつ三振を奪う内容で、「初回の1死二塁から続けて三振が取れたのが大きかったと思います」と振り返った。甲子園はすぐ近くに見えていたはずだった。

だが、7回に好打者塚本に勝負して打たれたのが分かれ目だった。塚本に対しては、5回2死二塁で申告敬遠を選択し、後続を抑えていた。7回1死二塁では「勝負したかった」と、持っている力で立ち向かい、軍配は相手に上がった。

今夏はノーシードから勝ち上がり、準々決勝ではシード校の北陵を5-2で振り切るなど、チーム力は上がっている。竹内文人監督(38)は「選手たちは100点だったと思います」と、ねぎらった。