秋準優勝、春優勝と力をつけていた啓新が昨夏と同じベスト4で敗退した。
ほぼ毎回走者を出し、チャンスもあったが敦賀気比・上加世田頼希投手(3年)らの前に得点を奪えなかった。
背番号7をつける田中太朗(3年)が先発マウンドに上がったが初回にいきなり4失点。2回以降立ち直ったが、大量失点が重くのしかかった。
4番を打つ田中は独自のルーティンをやり抜いた。投球直前までニコニコと笑顔。今年からチームで取り入れたメンタルトレーニングの一環だ。田中はスマイル打法を始めて好結果も出るようになったという。
「やるからには楽しくと思って始めました。全力でやり切りました。自分たちはプラスの声しか出さない。自分たちを鼓舞する声を全力で出しました」。そう話す両目から涙があふれ出た。