ヤクルト村上宗隆内野手(22)の弟でプロ注目の慶太内野手(3年)を擁する九州学院は、コロナ禍の救済措置による第8日第2試合(2回戦)で、同じく新型コロナウイルス集団感染の帝京五との初戦が決まった。

49代表で最も遅く初戦を迎える日程に、九州学院・平井誠也監督(50)は「高野連に配慮していただき、感謝しかない」とチームを代弁。現状について「感染者は自宅療養で、それ以外で分散しながら分けて練習しています」と説明した。

この他、集団感染と判断された有田工、浜田、帝京五も第8日に登場する。有田工・梅崎信司監督(42)は第8日に「非常にありがたい」と感謝した一方で、チーム状態について「今日(3日)から久しぶりに練習を再開したが、休みが長かったので、体力的なものとか、ボールへの感覚とかが少し鈍っている」と明かした。

 

○…下関国際(山口)は、第6日第4試合で富島(宮崎)との初戦が決まった。狙い通り遅めの日程となり、主将の山下世虎(せとら)内野手(3年)は「監督さんが、できるだけ遅い方がいいとおっしゃられていたので、そこを引けてうれしい」と安堵(あんど)。エースを中心にした堅い守りが持ち味だけに、初戦へは「守備からリズムをつくり、攻撃につなげる野球をしていきたい」と意気込んだ。

 

○…興南(沖縄)は、禰覇(ねは)盛太郎主将(3年)が、10年に続く全国制覇を誓った。現在母校でコーチを務める島袋洋奨投手を擁して初優勝した名門の伝統を踏まえ「島袋コーチにも教えてもらいながら、あの代に追いつけるように優勝を目指して頑張って行きたいです」と気合。8日第4試合で市船橋との初戦が決まったが「どこが相手でも自分たちの野球をするだけ」と強気な姿勢を見せた。

【夏の甲子園】組み合わせ決定 大阪桐蔭vs旭川大高 明徳義塾vs九州国際大付ほか/一覧>>