2日に終了した全国高校女子硬式野球選手権で準優勝の開志学園の新チームが6日、始動した。1、2年生40人が約2時間、自校グラウンドで練習に臨んだ。新主将には中谷日菜香外野手(2年)が就任。甲子園で行われた決勝(2日)は横浜隼人(神奈川)に延長10回タイブレークの末、3-4での惜敗。“聖地”甲子園でプレーした喜びと、味わった悔しさを力に来夏の全国制覇への再スタートとなった。

「甲子園はもう過去の話。挑戦者の気持ちを忘れない」と中谷主将。この日の練習前に学年別にミーティングを行い、柏倉悠起奈監督(25)は「みんなで開志を作っていく」と結束を促した。中谷主将は「2年生が多かったので経験値が上がった」と大舞台経験の収穫を話した。同時に「チャンスでの打力強化が必要」と課題も挙げた。

決勝直後、部の公式インスタグラムのフォロワーが100人増えた。メッセージの投稿も50ほどで称賛がほとんどだった。新チーム初戦は全国女子ユース大会(22~30日、ナゴヤ球場ほか)。注目度アップを励みに「1年後の夏、甲子園で優勝したい。そのために一戦必勝でいく」。中谷主将は気を引き締めた。【斎藤慎一郎】