第104回全国高校野球選手権大会で準優勝に輝いた下関国際(山口)が決勝から一夜明けた23日、下関市内にある同校で行われた帰校式に参加した。兵庫県内の宿舎を午前10時半に出発し、大型バスで約7時間弱をかけて凱旋(がいせん)した。

学校関係者や地域住民など、約200人前後が詰めかけ、ナインの登場に拍手と歓声が沸き起こった。坂原秀尚監督(45)は「彼らは先輩たちのベスト8を超えるという目標を達成してくれました。次は今の3年生が作った決勝戦を超える、日本一という目標が明確になった瞬間でもありました。何年かかるか分かりませんが、ここを超えるために前に進んでいきたい」と話した。主将を務めた山下世虎(せとら)内野手(3年)は「自分たちは惜しくも準優勝でしたが、この続きは後輩たちである1、2年生がやってくれるように、しっかり下関国際の野球を伝えていきたい」と堂々と語った。

下関国際は今夏、ダークホースの活躍で躍進。秋春の全国王者で優勝候補だった大阪桐蔭、春の準優勝校の近江(滋賀)などを撃破した。決勝で仙台育英(宮城)に1-8で敗れたが、大会で台風の目となった。