天理は投打の歯車がかみ合い、近畿大会出場を決めた。

来年3月のセンバツ出場を巡って奈良2強が激突。天理は1回2死一、二塁で大谷汰一外野手(1年)の右前適時打で先制。3回も2死二、三塁で米沢太雅内野手(2年)が左前にライナーで加点打。リードを広げた。

左腕先発の中川輝星投手(2年)は9回6安打1失点完投だった。4回には自らソロ本塁打を中堅にたたき込み、投打にわたる活躍で決勝進出。「強気で投げられた。どの打者にもインコースに投げられた。よかったと思う。奈良県大会1位を目指して近畿で(センバツを)決めたい」と話した。中村良二監督(54)は「中川は今までで一番よかった。ホームランまで打ってビックリです。落ち着いて選手ができた。(智弁学園戦で)『お前たち、力試ししてこい』と。気持ちだけ負けずに自分たちの野球をしようと。自分たちの野球をずっとしてくれた」と高く評価した。

天理は春夏甲子園55度出場の名門で3度優勝を誇る。秋の近畿大会にコマを進め、センバツ出場を狙う。