山形中央(山形1位)が専大北上(岩手2位)との接戦を制して準々決勝進出を決めた。エース左腕・武田陸玖主将(2年)が投げて打っての大活躍で勝利に貢献した。

3回2死一塁、「思いっきり振ろう」と打席に立った武田は2球目、外角真ん中に入った直球をしっかり振り抜いた。「切れていくのが見えて、ファウルになるかなと思いました」。打球は左翼線いっぱいを貫き、左翼席に飛び込んだ。武田は打球がスタンドに入るのを見届け、一塁を過ぎたところで大きくガッツポーズ。「みんなが声をかけてくれたおかげ」と仲間に感謝した。

投げては6安打9奪三振1失点の内容で完投勝利。2回に左足へ投ゴロを受けるアクシデントがあったが最後まで球威は衰えず、9回を3者連続三振で締めくくった。準々決勝は13日、東北(宮城1位)と対戦する。