クラークが北海道大会を2連覇し、全国一番乗りで来春センバツ出場の最有力校となった。主将の右横手投げエース新岡歩輝投手(2年)が先発し、10回を6安打、7奪三振1失点と好投。同点で迎えた延長10回に中村光琉外野手(2年)の右越え適時二塁打などで2点を勝ち越し、北海との競り合いを制した。

新岡は地区予選から7戦47イニングを投げ自責1と、抜群の安定感を披露した。優勝の瞬間は、今春センバツに導いた前エース辻田旭輝、山中麟翔の両投手(ともに3年)が応援するスタンドに向かい、何度もガッツポーズした。新岡は「先輩に連覇しろと言われていたので果たせてうれしい。今度は甲子園で1勝できるように力をつけたい」と、大舞台を見据えた。

佐々木啓司監督(66)にとっては駒大岩見沢を指揮した91、92年以来30年ぶりの秋連覇。昨秋の明治神宮大会、今春センバツは、いずれも初戦で九州国際大付(福岡)と対戦し敗れている。クラークの監督としては全国大会未勝利で「(北海道大会の)抽選会の帰り道で新岡と『もう1回甲子園に行って、今度は1勝しような』と話していた。まずは甲子園出場の約束を果たしてくれた」。同監督は今春逃した昭和、平成、令和の3元号甲子園勝利を狙う。【永野高輔】