秋季関東大会初出場の山村学園(埼玉3位)が、土浦日大(茨城1位)に逆転勝ちし、初勝利を挙げた。

9回裏2死一塁を無失点で抑えると、選手たちはベンチから飛び出してきたチームメートと抱き合って喜んだ。投手は3人の継投。打線は13安打で6点を奪って終盤に逆転した。

岡野泰崇監督は「みんなで力を合わせて頑張った。できすぎです」と喜んだ。埼玉大会から、何度も接戦を勝ち上がってきた。ベンチでは、選手たちへ「お前らの展開だ!」と声をかけていた。

“ありんこ軍団”が1つになって戦った。3-4で迎えた9回1死二、三塁で1番の高野壮瑠(そうる)内野手(2年)が、前進守備の間を抜く適時三塁打を放ち、勝ち越した。ベンチに向かって力のこもったガッツポーズを決めた高野は「気持ちが入っていました。こういう1点差ゲームは、自分たちの展開だと思っていた。逆転を信じて、後ろにつなぐ気持ちでした」と話した。

岡野監督から「ありんこ軍団」と呼ばれる今年のチーム。追い込まれたらファウルで5球粘るなど、チームとしての戦い方を徹底している。初の甲子園となるセンバツ出場へ王手をかけた。高野は「ありんこ軍団なので、みんなでつないでチームワークで勝ちたい」と意気込んだ。

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