社(兵庫3位)が天理(奈良1位)に圧勝し、4強入りした2004年以来19年ぶりの選抜大会出場に1歩前進した。

3回に河関楓太外野手(2年)の二塁打を足がかりに1点を先制。2-1で迎えた7回には11人攻撃で一気に7点を奪った。10-3と大差をつけた8回は無死一塁で先発のエース高橋大和(2年)に代えて年綱皓(ひかる、2年)をマウンドに送ったが、天理打線につかまり2失点。高橋が左翼から再登板し、9回は2点を失うも最後まで投げきった。

計160球を投げた高橋は「理想は(ロッテの)佐々木朗希投手のような圧倒的な力を持った投手になったら野球も楽しいだろうし、ああいう投手になりたい。球速は試行錯誤しながらですが」と苦笑も、この日は自己最速を2キロ更新する141キロをマークした。疲労回復の秘密兵器で、試合前にはキレートレモンとトロピカーナを必ず飲むことを明かし、タフな投球を見せた。

山本巧監督(50)は「紀三井寺は初めてのマウンドでしたが、うまく修正しながら投げてくれました。しっかりバッターと向き合いながら自分の技術的な部分、精神的な部分を修正しながら投げることができるので、非常に頼もしく思っています」とエースをねぎらった。

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