2年連続2度目の出場となったクラークは、連覇を狙う強豪大阪桐蔭に2-12の6回コールドで敗れ、神宮初勝利はならなかった。先発したエース兼主将の右腕、新岡歩輝投手(2年)は10安打12失点(自責3)と打ち込まれた。先発9人中左打者6人の打線を抑えられず「左打者に対応できるように工夫をもっとしていかないと」と話した。

守りに課題、攻撃で収穫がある試合となった。守備では5失策を記録。佐々木啓司監督(66)は「やっぱり、エラーじゃ野球は勝てない。ここのグラウンドの固さとか、跳ね方とかを別にしても」と振り返った。打線は10点を追う4回1死一、二塁で麻原草太捕手(2年)が2点適時二塁打。秋全道までは4番だったが大会前に調子を落とし、この日は5番で先発。神宮での一打に「安心しました」と胸をなで下ろした。

昨年に続く初戦敗退。新岡主将は「みんないい経験ができたと思う。大阪桐蔭という相手とできたのはよかった。もっと楽な試合運びができるように、日頃から緊張感をもって練習をしていきたい」。悔しさをバネに、出場確実な来春センバツへ向けレベルアップを図る。【山崎純一】