慶応は2回に4番・福井直睦外野手(3年)のソロ本塁打、4回に2死一、二塁から渡辺憩捕手(3年)の中越え適時三塁打などで終始ゲームを有利に進めた。6回には清原和博氏(55)の次男、勝児内野手(2年)が今年1号のソロ本塁打を放ち、突き放した。

だが、相手は春夏通算23度甲子園出場の強豪、このままでは終わらない。8回に昨秋エースナンバーをつけた4番手の松井喜一投手(3年)が、マウンドに上がる。味方の失策や死球で1死一、二塁のピンチを招く。さらに2連打を浴び同点に追いつかれた。

この日慶応は3つの失策があった。試合後森林貴彦監督(49)は「取れそうなアウトを拾っていかないと甲子園では失点が増えてしまう」と課題を挙げた。東海大相模とは9月の秋季県大会準々決勝以来の再戦となった。「練習では再現できない試合の中での緊張感を味わうことが出来た。打順と継投は大阪にいって残り数試合で確立していきたい」と監督としてセンバツ初勝利へ向け調整していく。