高松商(香川)の横井亮太主将(3年)が、選手宣誓を行った。

大役が決まった10日から、過去の宣誓を参考に宣誓文を作成。「戦争などで苦しむ人に勇気を与えられるように」という思いを込め、高松商のスローガン「一枚岩」を入れ込んだ。

選手宣誓は以下の通り。

「宣誓。たった1球の白球を私たち高校球児が追いかけ始めてから、ここまでの、この舞台に立つまでに、たくさんの支えや応援がありました。制約がかかる中で、多くの方々が努力をして私たちが全力で野球をできる環境をつくってくださいました。

そして、この春、甲子園に声を出しての応援が戻ってきます。野球ができること、それを応援してもらえることは当たり前ではなく大変ありがたいことだと感じています。さまざまな制限があった生活も、徐々に終わりを迎えつつあります。

一方で、戦争、紛争、そして災害。私たちが野球に打ち込んでこられたように、すべての若者が希望を持ち夢を追いかけられる平和な世の中となるよう、願わずにはいられません。

そして、私たち高校球児が仲間を信じ、一枚岩となって全身全霊でプレーし、勇気や感動を届けることで、支えてくださる全ての方に恩返しをしたいと思います。この聖地、甲子園で全高校球児が一球に魂を込め、正々堂々戦い抜くことを誓います」

言いよどむことなく、堂々とした様子で大役を全うし「120点でした」と満足げな表情。就寝前30分~1時間の練習を続けた成果を大舞台で発揮した。

高松商は、大会第7日の第2試合に登場。東邦(愛知)と鳥取城北の勝者と対戦する。